こんにちは、もう6月もおしまいですね。
一年ももう半分過ぎました、はやーい!
下半期しょっぱなの
7月1日~2日、助産院はお休みとさせていただきます。
ご迷惑をおかけします。。。
さて、タイトルの「おっぱいのせいにしない。」
これは研修中に教務の先生が言っていた言葉。
産後の入院中、
「ちょっと乳首が短いね」
なんてスタッフに言われたお母さんて結構多いのではないかと思います。
そこで「あぁ、わたし乳首短いのね。。。」
とショックを受けたかもいらっしゃるのではと思います。
そして提案されるのが、「乳頭保護器」
私も働いている時にはよくお母さんにそう言って
保護器を使ってもらうこともしばしば。。。(ごめんなさい!)
そうでもしないと赤ちゃんはおっぱいを上手に飲めない。
いくら乳首のマッサージをしてもおっぱいが飲めない赤ちゃん。
それなら保護器を使ってもらって授乳してもらうしかないと思っていました。
乳頭保護器には欠点もあって、使い続けるうちにおっぱいの分泌が落ちたり、乳腺炎などのトラブル、そして赤ちゃんが保護器に慣れて、直接授乳を嫌がる乳頭混乱をおこしてしまうことも。。。。
でも研修中に、
手技後に直接授乳できない赤ちゃんがおっぱいを飲めるようになったり
保護器をはずせるようになったり
ぇぇえええええーーー!!!
と驚く場面を何度も見ました。
乳頭の突出が少なくても、乳頚(乳頭の根元)がしっかり伸びれば
ちゃんと飲めるようになるんです。
乳頚が伸びるようになるには
手技で乳房の基底部の伸展性を良くしてあげるのです。
そうすると2センチくらいビヨーンと乳頚が伸びます。
そして赤ちゃんが飲んでくれたら、とにかく赤ちゃんをほめてあげる!!
そうすることで赤ちゃんもこれでいいんだと認識してくれます。
赤ちゃんの拒否が強い場合は無理せず直接授乳の練習をします。機嫌のいいとき、空腹過ぎないとき。
そうして手技を併用しつつ、直接授乳の練習をしていくうちにだんだんと飲めるようになります。
なので乳首が短いから直接授乳できないということはないんです。
だから先生は「お母さんのおっぱいのせいにするな」と言ったんですね。
昔の私は直接授乳ができないお母さんがいても
自分の技術ではどうすることもできなかったので
なんらかの理由をつけてお母さんと自分を納得させていたなぁーと反省しました。
そして先生は
「乳頭保護器を一時的に使うのは仕方のないこともあるけど、もし使うなら責任を持ってはずすところまでケアしなさい」
とも言っておりました。
ホント、まさにごもっともですよね。
開業してから何件か直接授乳困難の方を見ましたが
みなさんきちんと飲めるようになっています。
月令が早ければ早いほど直接授乳できるようになるのも早いです。
お困りの方がいらっしゃれば気軽に相談して下さいね。