桶谷式乳房手技とは、故桶谷そとみ先生が考案された、独自の乳房マッサージです。
第2次世界大戦の最中、母乳が足りず栄養状態が悪いために命を落としていく赤ちゃんを目の当たりにした経験から、
「母乳は出るものであり、出せるようにしなければ」という思いで試行錯誤の末、
お母さんに苦痛を与えず乳房の調子を整える独自のマッサージ方法を確立していきました。
また、お母さんの乳房の調子や体調が良く、心身共に健康であることが、その母乳を飲む赤ちゃんの健康につながるという、
母子一体性の理念を大切にしています。
詳しくは桶谷式母乳育児推協会のHPを参照して下さい。
授乳全般のご相談に対応しています。
・おっぱいの分泌が少ない
(混合栄養から母乳にしたい、母乳の割合を増やしたい)
・おっぱいが足りているか心配
・おっぱいが出すぎる
・おっぱいがパンパンに張る
・おっぱいのトラブル
(乳腺炎、白斑、しこり、乳房痛、乳頭痛・傷・亀裂など)
・赤ちゃんがおっぱいを飲むことを嫌がる
・赤ちゃんの飲みが悪い
(すぐに乳首を離す、噛む、唸る、手足をバタつかせながら飲む、おっぱいを叩く)
・赤ちゃんがおっぱいに吸い付けない
・授乳方法を見てほしい
・離乳食と母乳育児についての相談
・仕事復帰しながらの母乳育児の継続について
・断乳・卒乳前後のケア、方法についての相談
・おいしいおっぱいを赤ちゃんに飲んでもらいたい etc。。
当院の診察の流れ
①問診
初診時はカルテを記入していただきます。
どのような母乳育を希望されるのか、お悩みや不安等お話しを聞かせていただきます。
どんな小さなことでも構いませんので気になることはお話ししていただけたらと思います。
②桶谷式乳房手技(乳房マッサージ)
ベットに横になっていただいて、桶谷式乳房手技(乳房マッサージ)を行います。
お湯で温めたタオルを乳房に当てて手技をします。
手技中もお話ししていただいて構いませんし(雑談も大歓迎です♪)
中には眠ってしまうお母さんいますのでリラックスしていただけたらと思います。
赤ちゃんはバウンサーや、一緒にベットに上がってお母さんの横で過ごします。
赤ちゃんが泣いてしっても大丈夫です。途中であやしたり、授乳を挟みます。
院内にはおもちゃもあるので自由に使って下さいね。
③赤ちゃんの身体測定
赤ちゃんの体重を測って成長発達を確認します。
④授乳
初診時は必ず確認させていただいています。
授乳姿勢や、赤ちゃんの抱き方、口のあけ方、乳頭の含ませ方、左右の変えるタイミングなど
お母さんと赤ちゃんが楽に、そして赤ちゃんがしっかりと母乳が飲みとれるような授乳ができるように、アドバイスさせていただきます。
⑤今後についてのお話し
手技時の乳房の状態や、授乳状況を踏まえて、
今後の経過や、お家での授乳についてのアドバイスをお話しさせていただきます。
問題が解決して、お母さんが不安なく母乳育児が継続できるようであれば1回の利用で終了のこともあります。
授乳状況、乳房の状態、お母さん、赤ちゃんは1組1組、違うので、その都度無理のない範囲でアドバイスさせていただきます。
ですので、お母さんが不安なく快適に授乳できるようになるまで、おおよそ3.4回利用して下さる方が多いです。
また、赤ちゃんの成長発達を一緒に確認しながら、乳房トラブルの予防、快適に授乳できるように乳房の調子を整えるメンテナンスという形で月に1.2回利用して下さる方もいます。